「復興コンサルタント」
岩手県大槌町で鮮魚店を営む、河合商店の河合秀保君。
同じ年、ということもあり仲良くなり様々な話をしました。
彼は、東日本大震災以前は、
岩手県大槌町安渡で「河合ストア」を営んでいましたが、
震災の大津波で全壊。
「津波浸水危険区域」のため
元の場所でお店を再開することが出来ない状況になり、
現在は仮設の商店街である
「福幸きらり商店街」にて、営業をしています。
「仮設商店街」なので「期限」があります。
では、どこで正式に再開すべきなのか、沢山話をしてきました。
36才の彼が描く未来の大槌町と、
現在進められている大槌町の復興計画での商店街の再建には、
ズレがありました。
僕は、双方の案を聞き、秀保君の描く大槌町に賛同しました。
彼は、言葉で人を説得することが出来ます。
しかし「書類で提出」となると、パソコンが苦手でした。
なので、パソコンが得意な僕と一緒に、第一弾の計画書を作り上げました。
その際に、なんとなく二人で言っていたのを肩書きにしました。
「横須賀復興コンサルタント」
個人店のコンサルタントのようなことはしてきましたが、
震災後の町作りに関しては、初めてのことです。
彼の考えに、さらに様々な要素や図、画像を加え
また、同じ想いを持った商店主さんたちと会議を重ね
「北小商店街計画案(旧大槌北小学校跡地)」
が出来上がりました。
これを、商店街検討会に提出し、
さらに、復興庁政務官である「さかい学」国会議員に手渡したところ、
さかい議員が自身のホームページで取り上げてくださり
http://sakaimanabu.com/message/20130401-2/
「ゼロベースで考え直す勇気を」
と言って頂きました。
2013年3月

河合秀保君と

岩手県大槌町、旧大槌北小学校の校庭にプレハブで建てられた「仮設商店街」

岩手県大槌町、旧大槌北小学校の校庭にプレハブで建てられた「仮設商店街」

岩手県大槌町、旧大槌北小学校の校庭にプレハブで建てられた「仮設商店街」の河合商店

その後、大槌町役場、大槌町商工会との会議・検討を重ね、
再度、精度の高い計画書の提出を求められました。
そして、この計画案に賛成の商店主の数が知りたい、とのことで、
署名集めも同時に行いました。
大槌町の様々な商店主さん、隣町「山田町」のスーパーの方などから
沢山の知恵をお借りし
「沢山地区 複合型商業集積 計画書」
と
35件を越える署名を集め、
再度、大槌町役場に提出。
正式に受理されました。
「復興計画」につきましては、
様々な人が、様々な想いを持っています。
その中では、当然
「対立」「摩擦」「否定」などが起こってしまいますが、
僕がその間に入り、
「クッション」のような存在になれたら、と思っています。
今回の経験を糧にして、
「横須賀復興コンサルタント」として
必要とされる場合には
様々なお手伝いをしていきたいと思っています。
2013年6月

様々な商店主さんの、想い、知恵が詰まった「沢山地区計画書」を大槌町に正式受理された夜のお疲れ様会

河合商店の裏の事務所をかりて、計画書作りをしました。
